太古の昔この地には比類なき大文明が存在していた。
しかし天変地異やそれにより引き起こされた民たちの体内のナノマシン剥離により王国はその文明ごと滅び、記録はやがて大穴の底に沈んでいった。
大穴の底の装置を守護するための戦士たちを残し、その全ては失われていった。
パシフィス
イダイナキバ
元44歳 現35歳
一人称「ぼく」 二人称「きみ、あなた、お前」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団の幕僚長であり皆の指導者的立場であった。
親切で真面目、人望に厚く偉大な人物であった。貴族階級の生まれでもありどことなくおっとりしていて品が良い。
物腰穏やかであまり人に敵意を抱かないが。その職務に就くものとしての狡猾さも持ち合わせている
メガラニカ
サケブシッポ
元27歳 現17歳
一人称「俺」 二人称「汝、其方」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団のうち国王の身辺を守る近衛の立場にいたもの。
貴族階級の生まれもあって品が良く、王に侍るに相応しいほど高潔で立派な人柄をしていた。
現代社会の中で女として生きることを選び現在ギャルの道を極めようとしている。可愛くあることも誉の一つ。
ムー
アラブルタケ
元38歳 現28歳
一人称「俺」 二人称「あんた」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団の勇壮な騎士の一人で皆の兄貴分であった。
飄々として明るくどんな時でも前向きに物事に取り組む人物。面倒見も良く親切だった為皆から頼りにされていた。
現在はこの現代社会にすっかり馴染み美女生活を満喫している。元々は妻子持ちの男だったらしい
マゴニア
ハバタクカミ
元30歳 現18歳
一人称「俺」 二人称「あんた、お前」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団の医療師団長でもあった魔術師。
文明が滅びる時せめてもの生存率を上げるため最終的に皆を女の体にしてしまった張本人。本人なりに責任は感じている模様。
自分に自信がなくいつも後ろ向きな発言をしているが、ロディニア曰く「マゴニアほど心優しい者はいない」らしい。
レムリア
チヲハウハネ
元28歳 現17歳
一人称「レム、俺」 二人称「お前、テメー」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団の後備隊の長だったもの。
元は王国に滅ぼされた小国の王子が王国の捕虜となり国に跪くことで生きながらえたもの。
「処世術」と称して小者の如き立ち回りをするが、その実で常に勇気を胸に抱き友の為に身を粉にして戦う騎士だった。曰く「後始末が得意」
ゴンドワナ
スナノケガワ
元35歳 現25歳
一人称「俺」 二人称「あんた、お前」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団在籍の工学技師でもあった。
無口で無愛想、ぶっきらぼうで冷たい物言いをするが心根は温かくいつも人をよく見て人のために努力をする性格。
コールドスリープ装置を作り上げ生き残った仲間を現代まで生存させ続けた張本人。
ロディニア
トドロクツキ
元25歳 現15歳
一人称「俺」 二人称「きみ、あなた」
古代に大文明を築いていた王国の民。騎士団において「最も勇壮なる騎士」と称された者。
その強靭さに反して性格は至って温厚で優しく、そして誰よりも仲間思い。友のためにどんな苦難にも立ち向かう。
結果として翼も尾もツノも全て失ったが後悔していない。今は現代社会に馴染もうと日々努力している。
戦士たちは文明の滅びに際し皆を救わんと立ち向かったがとうとう滅びは免れなかった。
女王や一部の民たちは大穴の底にある装置を作り上げ、その炉心に自らを焚べることでこの時代からの脱出を図る。
残された戦士たちは自らのナノマシン剥離を遅らせ、食料摂取量を少なくするため体を作り替え男から女になった。
そうして最後にはコールドスリープ装置に入り、外敵が来る時に備えて眠りについたのだった。