Bad Sorcerers

近現代に「悪魔」と呼ばれたものたち。

その正体は古の時代に「不老不死」と「死者蘇生」について研究し、研究の末に霊王の寵愛深き者「半不死(イモータル)」を捕食し、その半不死性を人為的に継承した12人の「悪しき魔術師」たちのことである。

霊王からの神罰により、彼らは「命あるものを食らっても栄養を摂取できない」体にされてしまった。

死なぬ代わりに永久に飢え続けることになった彼らは次第に「人の感情を喰らう」ことで生き延びる災厄の獣へと変貌していったという。

ヤカ

ブラッキー♀

一人称「わたくし」 二人称「あなた」

人の「混乱」を喰らう悪魔。12人の悪魔のうち最も優秀だった。

かつては護法の天使を祀る神殿に暮らす戦巫女。崇拝する天使を蘇らせる為死者蘇生の研究をしていた。

仲間内からは何かと頼られ、本人もまた仲間を愛する清らかな女性だったという。 


サロメ

レパルダス♀

一人称「あたし」 二人称「あんた、あなた」

人の「虚栄心」を喰らう悪魔。かつては一国の王女だった。

派手好きの社交的な人物で、現代社会の人々の虚栄心を「一種の病気」と笑いながら捕食している。

押しの強い性格のため気弱な仲間からは少し苦手意識を持たれている。


デリラ

バルジーナ♀

一人称「わたし」 二人称「あなた、きみ」

人の「悲嘆」を喰らう悪魔。12人の悪魔の中でも非常に警戒されている存在。

大人しく引っ込み思案で対人関係はそこまで得意ではない。自ら殺した夫を蘇らせる為に研究をしていた。

研究の過程で半不死を喰らうことを提案し連れてきて捌いた張本人であり、12人の悪魔化の元凶。


ラゴウ

エクスレッグ♀

一人称「私」 二人称「あんた、お前、汝」

人の「恐怖」を喰らう悪魔。12人の中でも特に人望があり皆から好かれた存在。

元々は一国の騎士であったが国の滅亡の折に心から愛した女王を助けられなかったこと、彼女に生かされてしまったことを長く心の傷にしている。

愛した人々を奪われる恐怖心は今もあり、二度とそんな思いをしたくないが為に人の命を守ることに執着している。


アプサラス

マニューラ♀

一人称「わたし」 二人称「きみ」

人の「罪悪感」を喰らう悪魔。12人の中では比較的大人しく温厚な方。

辺境の山村で子供を神の生贄として殺す儀式を執り行う祭司の家系に生まれつき、子殺しの罪に耐えかねて脱走した。

現在に至るまで「子供を殺した自分が幸せになるなんて」と思いつつ不幸な子供を見捨てられないまま助けるなどしている。


ガウリ

バンギラス♀

一人称「わたし」 二人称「あなた」

人の「懊悩」を喰らう悪魔。現在は霊界の刑務所に収容されている。

派手な見た目と裏腹に上品で嫋やかな性格をした淑女。頭がよく人を甘やかすことが大好き。

かつては草原の騎馬民族の頭目の妻だったことがある。今もその日々に帰りたいと内心は思っている。


ソーマ

ゲッコウガ♂

一人称「俺」 二人称「きみ、お前」

人の「嫉妬」を喰らう悪魔。現在カロスの女王の私設秘書として働きつつ安定した悠々自適の生活をしている。

元々は一国の第二王子だったが病弱で兄王子の予備としても機能していないと蔑まれ育った。

飄々とした態度とは裏腹に人に認められ愛されたいという欲求が人一倍強い。

自宅:女神コレーと相思相愛


ミフル

シザリガー♂

一人称「ぼく」 二人称「あなた、きみ」

人の「憤怒」を喰らう悪魔。12人の中でも勤勉で頑固な気質。

他の皆が自分の研究を放棄したりしていることを嘆かわしいことと思っており、12人の中でも数少ない「死者蘇生」の研究を完遂した側。

大昔は騎士だったこともあり真面目さと誠実さは折り紙つき。


キリュー

ヘルガー♂

一人称「俺」 二人称「お前、てめー、汝」

人の「憎悪」を喰らう悪魔。12人の中で唯一書物にさえ封印されたことがない。

また、元々は貧困家庭の一般市民であり12人の中で魔術基礎がないままに学舎に入った。

魔術素人だった時にヤカに世話になった為、彼女には多大な恩義を感じている。昔は別の名前だったが本人も本当の名前を覚えていない。

うちよそ:ガリさん宅エイダンさんのことが好き。 


ナラカ

ダーテング♂

一人称「ぼく」 二人称「きみ、あなた」

人の「怨嗟」を喰らう悪魔。学者気質でとにかく「研究する」という行為そのものが好き。

かつて共同研究者に裏切られ研究成果も財産も何もかも奪われた経験から他人をほとんど信用せず自分のそばに置きたがらない。

ただ研究対象として作り上げたものたちには愛着があるようで比較的大切にしている。


ロータス

サザンドラ♂

一人称「俺」 二人称「お前、きみ」

人の「絶望」を喰らう悪魔。12人の中で最も忌まれ恐れられた存在。

まだ悪魔になる前は父親より新興宗教の御神体にされ金稼ぎの道具にされていた。

新天地を求めるための船が海難事故で遭難し信者に暴行された際父が助けてくれなかったことで心が壊れてしまい、自分の命も他人の命もどうでもいいという考え方をするように。


ナフタリ

ゾロアーク♂

一人称「私」 二人称「きみ」

人の「諦観」を喰らう悪魔。12人のうち霊界側から「無害なので放っておけ」と言われている唯一の存在。

かつて全てを投げ出し諦めていた頃助けてくれた人の転生先をずっと探し続けている。

その過程で宝くじ12億に大当たりし城を購入、せっせと内職と競馬でボロ稼ぎしながら最愛の人を探し続けている。


エゼル

ミカルゲ♂

一人称「俺」 二人称「お前、きみ」

もとは霊界の半不死の者であり霊王の寵愛を受ける貴族だった。

だが12人の弟子と共に命の研究をするうちに半不死の同胞を殺したため、霊界の監獄の最深部に封印されている。

人を裏切ることが大好き。根っから悪いことが好きな邪悪な存在。